(進捗)ポケットシンセ完成、アナログシンセ回路の実験
ポケットシンセの完成
主な特徴としては、
といったところです。
ソフトウェアと違って簡単に配布できるものではないので、細かい使用方法の説明は省きます。詳しい資料(プログラム、回路図、基板データ、外装データ)は全てGithubリポジトリに置いてありますので、もし自分も作りたい!なんて思って下さる方は、自力で作れるようにはなっています。3Dプリンタによるケース造形と基板発注さえできれば、なんとかなるはずです。
以下、作りながら考えたことをつらつらと。
音源アルゴリズムが分からず苦労した
これ、音源部は海外勢の方のプログラムを流用しているのですが、すごく細かいSAW波形を何個も重ね合わせて音を作っています。正直、まだ雰囲気しか理解できていません。そして、雰囲気しか理解しないまま発音以外の機能…たとえばシーケンサ機能やスイッチ同時押しの制御などを追加しようとしたので、作業中に何度も音源機能が崩壊して苦労しました。気づいたら出力音の音程が狂っていて、その原因を調べるのに四苦八苦しました。
タクトスイッチで演奏しやすくするのが難しい
6x6mmのタクトスイッチを押す、というインタフェースでは、キーボード型の楽器を作るのは非現実的であるように感じました。もともと、今回のきっかけ(目的?)は家にある大量のタクトスイッチ在庫を消化することでした。3Dプリンタでスイッチカバーを色々試作していたところ、今回の形(上の写真参照)の形状が良さそうな気がして、勢いで作りました。ですが6x6mmのタクトスイッチはとにかく硬い。硬いんです。なのでリズム感がズレてもなんとかなるシーケンサ方式にしたかったのですが、上に書いた問題でうまく発音させられず、今回は断念しました。
自分の作品の見た目が良いと、やる気が湧きやすい
製作の序盤、基板を組み立てて少しプログラムを検討した時点では、「勢いで作ってみたけど、あんまり面白くないかも」と思っていました。ですが「いやいや、とにかくちゃんと完成させよう。」と思い直し、気分転換も兼ねて外装設計をしたのですが、それでやる気を持ち直すことができました。機能や演奏性はもちろん大事ですが、その作品の外観・質感などの物質的な性質も同じくらい大事なんだなぁと感じました。
アナログシンセの実験
Quxさんの公開されているアナログシンセの回路の実験をしました。
具体的には、矩形波と三角波のオシレータと、VCAとVCOを作成しました。オペアンプは手持ちの4558と5532を使用。
結果は…
- 矩形波オシレータ:周波数が安定しない。
- 三角波オシレータ:周波数が安定しない&バッファがスピーカを駆動できない。
- VCA:うまく動いているっぽい。(たぶん)
- VCO:入力に使える信号源が無く詳細未確認
ざっくりの感想としては、失敗したなぁ…また後日精密に試さねば…という感じ。オシレータ2種はNOT回路(シュミットトリガーインバータ)の出力はそれっぽい波形になっているのでオペアンプを変えると違うかも、と予想。VCAとVCFは、オシレータが信頼できる信号源として完成しないとまともに評価できない…と思う。
大した意味は無いけれども、実験風景とVCF波形の写真を貼っておきます。
蛇足(どうでもいいこと)
早くTwitterのアカウント凍結解除してほしい…。
ブログ書くの、ツイートするのと比べてハードルが高い。自然と分量が増える。そして時間もかかる。あと動画投稿できないのがつらい。動画と写真じゃ伝わり方が全然違うと思うんですが、youtubeとかvimeoとかに載せて埋め込みコードを取得して…なんてやってられません…。
どうでもよくないこと!
この記事を投稿する直前にCommand + R(つまりリロード)を押してしまった。自分のブログのトップページが表示された。記事を書く画面に進んだが下書きが無い。ああ終わった、もうブログなんて書かない…と思った。
でも、拾う神というのはいるものですね…以下の記事を読んで、無事復元できました*2。